クローブは日本にも古くから渡来し、正倉院の宝物殿にも収められたスパイスです。
今回はそんな歴史あるクローブについて解説します。
クローブとはどんな植物?
クローブはフトモモ科の植物で原産地はインドネシアのモルッカ諸島とされ、蕾を利用するスパイスです。甘い香りが特徴で、その香りは蕾のときが最も強く、少しでも花が開くと香りが弱くなるそうです。
語源の名前はフランス語の釘を意味するクルゥから。漢字名の丁子も釘の形を表しています。
クローブの香りは日本人が好きな人が多いと言う人もいます。成分はオイゲノールで油脂の酸化防止や防腐作用を持ちます。
中世ヨーロッパでは魔除けとして使われ、17世紀ではペストが流行すると空気の浄化力が高いとして、婦人はスカートのポケットに忍ばせたそうです。
クローブが使われている代表的な料理
焼きリンゴ、ポトフ、ローストポークに使われることが多いです。
クローブの基本的な使い方は?
レシピではパウダーよりもホールを使うものが多いです。香りが強いので、少量だけ使うのが基本になります。
玉ねぎた豚の塊肉にクローブを指して焼いたり煮込むのが定番の使い方です。クローブは食べることはせず、料理が終わったら取り除きます。
クローブと相性の良い食材
果物と肉との相性がいいです。
おすすめのスパイス組み合わせ
カレーにクローブを少し多めに入れると、日本人好みのカレーの味に仕上がります。クローブが多めのカレーは何故か納豆との相性が抜群です。
シナモンやカルダモンといった甘い香りを持つ者同士の組み合わせが多いです。北インド系の肉カレーのスタータースパイスとして使われることも少なくありません。
まとめ
クローブは北インドの肉系カレーで多く使われます。そのため、スパイスカレーを作るのなら、常備しておきたいスパイスの一つです。
バニラを彷彿とさせる甘い香りはお菓子作りにも使えますが、お菓子しか作らない人にとっては余りがちになるので香りは変わってしまいますが、バニラオイルで代用したほうがいいと思います。
腐敗防止効果があるので、作りおきの料理などに上手に活用して日持ちを少し長くさせることもできそうです。しかし、香りは強いので入れすぎには注意です。
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